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2010年9月17日 (金)

「悪人」観てきました

週明け月曜日の朝一で、光石研さんご出演の映画「悪人」を観に行って参りました。

平日、しかも月曜の朝だというのに、近所のシネコンはかなりの混雑でチケット購入も大行列。上映館に入ると前3〜4列は空いているもののそこから後ろはお客さんで埋まっていました。たいてい、空いている時は両隣にお客さんが座らないように座席指定してくれるんですが、この回はびっしり詰まってました。

そのシネコンは平日の初回上映が割引になるというサービスがあるものの、ここまで混むのは珍しいので、やはりこの映画の注目度が高いということだと思います。ただ、客層は年齢層が高かったcoldsweats01チケット売り場に並んでた若者たちは、「バイオハザード」にでも行ったのかなcoldsweats01

さて、まずは、この映画の光石さん。

妻夫木聡さん演じる主人公・清水祐一の大叔父・矢島憲夫役でご出演でした。

公式サイトの人物相関図を見る限り、強面の怖い人役なのかと思っていましたが、祐一や祖母の房江を気遣う優しい親戚のおじさんといった役どころでした。

地元が九州の方の感想を読むと「光石さんの方言が一番自然」と書いている方が多かったのですが、わからない私でも、「光石さんの方言かっこいい〜lovely」と思ってしまった。

「猿ロック」のおしゃれヤクザとは打って変わってファッショナブルとは程遠い、ドカジャンにニッカポッカみたいな格好でしたけど、役のお人柄がいいのと、私の大好きなヒゲバージョンでめちゃくちゃ素敵でしたheart04

しかもご登場シーンも思ったより多くて、5シーン程sign02なんですけど、1シークエンスが長めなので結構満足感ありhappy01でした。

そういえば、上映開始前に読んだパンフレットに「"ねばり"の李監督」と題して、「憲夫がミカンを食べながら、居間で房代と話すシーンでは、OKが出たのはなんと27テイク目!光石はひたすらミカンを食べ続けることに…。」って書いてあったので、どんだけミカン食べてるんだろ?と映画観ながらチェックしてたら、そのシーン、とっても短くてビックリしましたーwobbly光石さん、ホントにお疲れ様ですdash

それから、この映画、メインのキャストの皆さんはもちろんなんですが、脇役の皆さんが細かい所までめちゃくちゃハマってて本当に凄いな〜と思いました。

マルチ商法やってる松尾スズキさんとか、入退院を繰り返すおじいちゃんの井川比佐志さんとか、息子(祐一)を捨てた母親の余貴美子さんとか、刑事の塩見三省さんと相棒の池内万作とか。

もーっと細かい所では、深津絵里さん演じる光代が働く紳士服店の店員の広岡由里子さんが祐一と光代の話す様子を伺ってる感じとか。

紳士服店でスーツを試着するお客さん役の二階堂智さんが奥さんに押され気味で苦笑いしてる感じとか。

満島ひかりちゃん演じる佳乃のことを陰で悪く言う同僚役の韓英恵ちゃんとか。

タクシーの運転手のでんでんさんとか、バスの運転手のモロ師岡さんとか(でんでんさんは今年「ゴールデンスランバー」でもタクシーの運ちゃんでしたsmile)。

この役やるならこの人sign03っていうまさにツボのキャスティングがホンッとにお見事でした。

お話の方は、「誰が本当の悪人なのか」を観た人に考えさせる余白を残した話といいましょうか。

観終わった後にすごく考えてしまう作品です。

この辺から若干ネタバレ含。ご注意ください。

誰が本当の悪人か。

私は岡ちん演じる増尾が1番で、2番目はひかりちゃんが演じる佳乃かな。でも「悪人」というよりは単に嫌いなだけかもしれませんが。

私は最後に祐一が逮捕されるシーンでのあの行動は、光代を庇うためだと思ったので、殺人犯ということを少し忘れて「祐一は悪人じゃない」と思ってしまった部分があったんですが。

最後に光代が祐一のことを「あの人は悪人なんですよね」という場面で、「光代にはあの祐一の優しさが届いていなかったのか」とガッカリする反面、映画の冒頭や途中途中に見せる祐一の狂気染みた憤りの表情などを思い出すと、やっぱり祐一は根っからの悪人だったのかもしれない…とも思ったりして。

しばらく考えてしまいました。

それにしても、妻夫木くん、

初日舞台挨拶で「この映画にすべてを捧げた」って仰ってて、そんなに気合入ってたのsign02と思いましたけど、実際に映画を観たら、冒頭の夜中に車を運転する表情を観ただけで「誰この人?」と。今まで見たブッキーのイメージとはあまりにもかけ離れた姿に驚きました。深津さんが賞をお取りになって話題になりましたが、私はブッキーに驚かされましたよ。

それから、心に響いたのは柄本明さん演じる佳乃の父親の言葉。これは、永山絢斗くん演じる増尾の友人に向けられた言葉なのですが、

「あんた、大切な人はおるね?」の後に、

大切な人(やモノ)を欲しがったり、失ったりして戸惑う人たちをバカにして、自分は何でもないように見せてる人が多いが、それは違う。

みたいなことなんですけど、すごく共感しました。

逆に気持ちが揺れちゃってる自分を他人に見せたくなくて、何でもないように振舞うことってあるのですが、それはそれだけ大切な人や物があるってことなんですね。だから、それで戸惑ってもいいんだな〜って思えました。

今回、この映画は1人で観に行ったんですけど、観た後にじっくり考えたくなるので1人でよかったと思いました。

やっぱり李相日監督好きだ、私。

これでよ〜し、明日は「nude」sign03

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