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2010年4月 3日 (土)

映画「カケラ」感想

本日、光石研さんご出演の映画「カケラ」が渋谷のユーロスペースにて公開になりました。

で、早速舞台挨拶付き上映を観に行ってまいりましたよnote

舞台挨拶のレポートもまた後ほど書きますが、すごくいい映画だったので先に感想をUPします。

映画「カケラ」

2009年/日本/監督・脚本:安藤モモ子
出演:満島ひかり、中村映里子、永岡佑、光石研、根岸季衣、志茂田景樹、ペ・ジョンミョン、森岡龍、津川雅彦、かたせ梨乃 ほか

愛に対して疑問を持つ女子大生ハル(満島ひかり)と仕事に生きる女リコ(中村映里子)。メディカル・アーティストとして評判が高いリコは、仕事を通して愛に対し男女の境目は無いと考える。そんな価値観を持つリコに影響されていくハル。自分の「カケラ」を探すかの様に2人の関係の隙間を埋めていく――。(cinemacafe.netより引用)

まずは内容について。

私が20代後半の頃に「こんな自分でいいのか?今のままの自分でいいのか?」みたいなことで漠然と悩んでいたことがあったんですけど、その時に「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」という映画を観まして。

その映画についてここでは詳しく書きませんが、それを観て、「あぁ、不完全なままの自分でいいんだ。」って思えてすごく救われたんです。

それで今日この「カケラ」を観て、その時と同じような気持ちになりました。
特にリコちゃんの「欠けてる月もキレイだよ。」というセリフとか。
きっと今そんな悩みに直面している方が観たら、少しすっきりした気持ちになれるんじゃないかと思います。

私も今ではそんな悩みから一歩抜け出しておりますが(というか子育てに追われて悩む時間がないsweat02)、いつか年を取って1人になった時にまた同じ悩みにぶつかることがあったら、この映画を観たいなと思いました。

映像の方もすごく良くて、1カット、1カットに監督が伝えたかったことが感じられて、それがすごく伝わってきました。しかもその世界観とかスクリーンから伝わる空気がすごく私の好みというかしっくりくるというか、「あ、わかる~」ということの連続というか。。。

※あ、この辺から映画の内容に触れてますので未見の方はご注意ください。

最初のシーンのハルちゃんからして「あー心に穴が開いてる」と思いました。ハルの彼・了太の寝姿や穴の開いた靴下、サラダをバリボリと食べるその音やヒゲの伸びた口元から彼とハルの関係性を感じたり。
とにかく画面から色んな感情が溢れ出してくるようでした。

印象に残っているシーンも沢山あるのですが、特に了太がハルに送ったメールで、内容は「彼女と別れる」という大事な内容なのに、タイトルが「Re:Re:Re:」となっているのが、ハルが大事にされていないことの象徴のように思えました。細かいところにも監督のこだわりを感じます。

リコがハルが大学の友人たちと飲んでいる場に乗り込んでいくシーンの服が赤だったりするのも。赤って攻撃色だし。いつも結わえている髪も下ろして、攻めの姿勢がうかがえて、そこは笑えましたsmile

衣装やインテリアも、今の若い子達(sign02)が普通にしているような感じとはちょっとズレてる所がすごく可愛くて好きです。

一番好きなシーンは、ハルがマシュマロを口に詰め込むシーン。

ハルの家にリコが転がり込んでしばらく一緒に生活をするのですが、リコの束縛から2人の仲がぎくしゃくしてきて、「一緒にいすぎたから少し距離を置こう」とリコが自宅に帰ってしまいます。
さらに了太のことなどもあって、ハルは大学のベンチで1人涙を流しながら、マシュマロを頬張っているんですが、そこに森岡龍くん演じる友人の男の子がやって来ます。
ハルがさらにマシュマロを口に詰め込んで、それを吐いてしまうんですが、その時にその男の子が言うセリフ、

好きな物は食べ過ぎない方がいいよ。気持ち悪くなっちゃうし。好きな物は少しずつ食べるのが幸せだよ。

それがハルとリコが一緒にいすぎて上手くいかなくなったこととオーバーラップするんですけど。。その言葉がすごく良くて感動しましたshine

森岡龍くんは、石井克人監督の「茶の味」で初めて見て、「ハッピーフライト」の田中哲司さんの部下役、去年観た「色即ぜねれいしょん」の主人公の友人役などなど、すごく印象に残っていて。
なので今回も楽しみにしてたんですが、やっぱり良かったheart01
映画で見る素朴な外見のイメージとは違って、現役の美大生で自分で映画を作ったり、すごくクリエイティブな才能を持ってる方なので、すごく気になる俳優さんの1人です。

その他ご出演の俳優さんでは、光石さんと同じ事務所の永岡佑くん。
舞台挨拶で安藤監督が「”オス”の雰囲気がある人」とおっしゃっていた通り、動物的な”行為”(食べる、セックスする)の多い演技で、クソ野郎ぶりを発揮されてました。でも最後のシーンはちょっと可愛いかったです。ま、永岡くんの話については舞台挨拶レポの時にまた別途。

それからまたまた鈍牛所属のペ・ジョンミョンくん。ブラマンのモスキートですよ(スパイダーも出てたしねsmile=ひかりちゃん)flairでも、ブラマンの時とは違ってすごくナチュラルな雰囲気が好感触の、リコちゃんに「社内恋愛でできちゃった結婚」したと言われる義足の同僚役でした。

かたせ梨乃さんも、初めて見る雰囲気の役柄でした。
終盤でかつらを外した時の表情がほんっとに晴々としていて美しくて印象的。最後のリコちゃんとのシーンはお見事。

主演の満島ひかりちゃんと中村映里子ちゃんはお2人とも体当たりの演技が素晴らしかったのですが、それはまた舞台挨拶レポの時に書きたいと思います。

全体的にキャストと役が見事にハマっていました。これも監督の手腕によるところなんだと思いますが、これが初監督作とは。。。恐るべし、安藤監督。。。ですね。
早く次回作が観てみたいnotes

で、光石さんsign03

予告映像を観て若干嫌な予感は漂っていましたが、その予感通り、

ご出演シーンはワンシーンsweat02

リコちゃんのお父さん役でした。ちなみにお母さん役の根岸季衣さんもワンシーン。

でも。。。

いいんです、そーなんですよ、それが光石さんなんですよ。

「好きな物は少しずつ食べるのが幸せ」なんだからぁぁぁぁぁsweat01
と少しこの映画のセリフの意味を噛みしめてみる。。。

とにかく、光石さんがどれくらい出てるかより、大切なものがいっぱい詰まったこの映画が私は大好きです。

光石さん役名・役どころ   リコの父親・クリーニング店店主・坂田
光石さんご出演シーン    1(前半)
ミツケンファン的オススメ度 ★☆☆☆☆
管理人お気に入り度     ★★★★☆

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