「インスタント沼」舞台挨拶レポート
昨日、映画「インスタント沼」の舞台挨拶つき上映にテアトル新宿まで行って参りました。
上映は13:50からで、上映終了後に三木聡監督と加瀬亮さんの舞台挨拶が行われました。
上映終了後、まずは司会の八雲ふみねさんがご登壇。諸注意の後、舞台上手側の入口から、客席の横を通って三木監督と加瀬さんがご登壇されました。
そして。。。ムフフ。。。私、今回は前方右端の席だったので、カセクンが真横を通った近いぃぃぃ
でも、声はかけられず
カセクン、今回のお洋服は、こげ茶のパンツにネイビー×ブルーのウィンドブレーカーで中が白のTシャツかなアウトドアな感じのスタイルでした。超好みな格好~
壇上では、向かって左から八雲さん、カセクン、三木監督という並びで、椅子に座ってのトークショー形式でした。
では、メモと記憶を頼りに舞台挨拶の内容を。。。(カセクン中心です、すみません)
○最初のご挨拶
加瀬さん「カセです。今日は映画を見ていただいてありがとうございます。短い時間ですがよろしくおねがいします。」
監督からは、この映画のためにテアトル新宿が音響設備を変えたというお話があり、「テアトル新宿に拍手~」という監督の音頭で会場も皆拍手でした。
○撮影を振り返って
加瀬さん「すごい夏だったなという思い出があるんですけど、ひっちゃかめっちゃかで。」
「朝現場に行くと、スタッフが地面に転がってるんですね。徹夜で作業して寝てて。で、そんなになって作ったのがこれだと考えると、ものすごく面白くって」(笑)
「監督の好きな、ものすごい小さなギャグのためにものすごい大じかけをしてるわけですよ」(笑)
○モヒカン姿についてはどうでしたか?
加瀬さん「(モヒカンは)はじめてだったんで。。。困ったのは、撮影した横浜の小金町っていうのは怖い街で、簡単に言うとヤクザの多い街なんですけど。怖い車が通るたびに、ものすごいガンつけられて。。。車が通るたびに眼をそらしてました。」
監督のお話では、ガス役はカセクンの提案で、普通のパンクよりもガキっぽいイメージじゃないかということで、ドラゴンボールのTシャツを着たりしているそうです。そういう監督と役者のやり取りの中でキャラクターができあがったとのこと。
また、カセクンのことは元々アナーキーな印象があったとのことでした。
(その話を受けて)
加瀬さん「そういう意見を監督に言うたびに、久美ちゃん(主演の麻生さん)に『監督に意見してる人初めて見た。怖い監督で通ってるから』とビックリされました。」
監督「麻生さんは事を大げさに言う悪い癖があるな。。」(笑)
カセクン、麻生さんのこと「クミチャン」って呼ぶんですね~可愛い~
○加瀬さんはナイーブな役がらが多いと思うのですが、今回の役はいつもと違って楽しかったんじゃないでしょうか?
加瀬さん「すごい楽しかったですね。だいたいナイーブな設定で葛藤してるとか、女性が描く男性像。。。自分のことを「オレ」とか言わないで「ボク」って言うような役が多いのですが、本当は自分と遠いので。ガスみたいなヤツの方が楽しく演じられましたね。」
「最初役が決まった時に、自分パンクスじゃないのでどうしようかと思って。事務所にたまたま浅野(忠信)さんがいて、バンクスと言えば浅野さんだと思って、『今度パンクスやるんですけど、どうしたらいいですかね?』と聞いたら、『何言ってんの?オマエパンクスじゃん』って言われて(笑)」
「え、でもモヒカンとかしたことないし。。って言ったら、『それはオマエ、ファッションパンクじゃないってだけだろ?』って言われて、それ聞いて、そのまんまでやろうかなと思いました。」
さすが浅野さんって感じのご意見ですね~。この話すごく面白かった
○ここで質問コーナー。会場のお客さんから「撮影中、一番しんどかったことは何ですか?」というご質問。
加瀬さん「外見的なことだけで、モヒカン作るのに2時間ぐらいかかるので、なんで俺が女優のクミチャンより先に現場入りするんだ?って。(笑)メイク中に寝るとモヒカンが曲がっちゃうので寝れないし。」
「皮ジャンも汗びっしょりで剣道の防具の臭いがしてきたし、着てるうちに裏地が破けて鋲が腕に当たって痛いし。監督がカットかけるたびに脱いでました。」
監督「ちなみに、ふせえりさん(監督の奥様です)に聞いたんですが、『釣りバカ日誌』の現場で『メイクお願いします』って言ったら、(両手で頭をなでるような手振りをして)これで終わりだったそうです」(会場爆笑)「これだけかよ~って。すごい現場だな~と思って。」
「沼を作るのが、意外と地面が水平じゃなくて。水平じゃないと水が斜めに流れちゃうので、水平を取るのが大変でした。それから柔らかさの調節が難しかった。水っぽいとしゃぶしゃぶになるし、堅いと沈まないし、適度なトロミを出すのに何時間もかかってるわけですよ。日本で、いや世界で一番いい沼を作れるスタッフになりました(笑)」
沼の話をしているときの監督の笑顔が輝いてました
○最後に、映画をもう一度観たくなるとびっきりの隠しネタを教えてください。
監督「スタッフが勝手に『忍者~ハットリ~』(~の所わかりませんでした、すみません)っていうポスターを作ってどっかに貼ってるので、それを見つけてみてください。」
○加瀬さんから最後に一言
加瀬さん「今日はありがとうございます。くだらないことに命をかける大人がいるんだということを日頃の励みにしていただければ。。。と思います。」(笑)
おー素晴らしいご挨拶
以上で舞台挨拶は終了でした~。
やっぱり三木監督って面白いな~。私、元々三木監督が放送作家されてた時に手がけていらしたお笑い番組(「ごっつええ感じ」とか「笑う犬の生活」)が大好きだったので、この映画もカセクン目当てというだけでなく、観たかったのです。やっぱり、三木監督らしい、映画の随所に挟まれたギャグとか小ネタが笑えました~。
ストーリー自体も、女の子の前向きな感じのお話で観た後ちょっと元気出ました。
大好きな二人のお話が沢山聞けてとっても満足の舞台挨拶でした
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コメント
よし牛さん、詳細なレポートありがとうございました。
お腹いっぱい堪能しました~。
そうかあ。やっぱりパンクスかあ~。さすがの浅野さんコメント。
「草食系」とは程遠い人物じゃないかと疑っていましたが
(笑)
でも、実は一番驚いたのは、ふせえりさんが三木監督の
奥さんだったということです。
よく見ると(笑)かなりの美人さんですものね。
投稿: zuka | 2009年5月31日 (日) 23時24分
zukaさん
はじめまして。ご覧いただきありがとうございます。
コメントありがとうございました
最近よく話題になる「草食系」の話。。。
「重力ピエロ」の舞台挨拶でも加瀬くん自ら「草食系男子の代表みたいに言われてますが。。。」と仰った後に、横で吉高ちゃんに首振られてたらしいです。。。やっぱり
ふせさん、三木監督作品の「裏ヒロイン」ですもんね
個性的でお似合いのカップルだと思いました~
投稿: よし牛 | 2009年6月 1日 (月) 10時02分